2019.01.26
北九州市小倉北区の花屋 フラワー&バルーンギフト専門店 、フローラルポートの走る花屋、福田智雪です。
周に数件、必ずお問い合わせがあるのは「いただいた花をプリザーブド加工出来ますか?」というもの。(プリザーブドフラワーに関しては検索を)
正確には「いただいた花束をそのまま保存するような加工してますか?」的なもの。
結論から言うとやってません。
プリザーブド加工する薬剤は手に入るので出来ないわけではありません。
やらない理由は・・
1 ステム(茎)はプリザーブド加工できませんので取り外して加工する必要があると言うこと。
花束だと加工後、造花などのステムを継ぎ足さなければならない。花束だとそれからまた花束製作しなければならない。
2 色が再現できない。市販のプリザーブドフラワーは基本的に人工着色です。その花の色が忠実に再現できるとは限りませんし、色のついた花だと脱色もうまく行きません。従ってお客様が想像するものと随分違ったイメージのものが出来上がる可能性が大きい。
3 以上の理由から費用が高額になります。おそらくお持ちになってる花束の3倍以上の値段がかかります。そこまで費用をかけて加工する方はほとんどいらっしゃらないと思われます。
わりと簡単に考えてお電話いただくのでしょうがやってる花屋さんはほとんどないと思われます。
そもそも、よその花屋さんが販売したお花のクオリティが分かりませんし、電話で受けるなんてまずしません。お客様の保存状態や鮮度の問題もあります。
いただいたお花を残したいというお気持ちは分からないではありませんが、開花し萎れていく過程も美しい花の魅力の一つです。きちんと水替えしたりしてメンテナンスしながら楽しんでいただくことが、贈った方、贈られた方、そして作った農家や我々流通の関わるものすべてが嬉しくなることではないでしょうか?
当店では生花、プリザーブドフラワー両方販売してますが、生花をお買い求めになるお客様とプリザーブドフラワーを選ばれるお客様ではそもそも贈られる意図が違うように感じます。