2020.10.30
ちょっと早起きしたらもうすでに眠たい北九州市小倉北区の勝山公園前にあるフラワー&バルーンギフト専門店 フローラルポートの福田智雪です。
子供か?
その子供か大人か良く分からない芸能人のひき逃げのニュースが朝からTVのどの局でも流れてました。
思い出したのが自分が人をはねたときのこと。
中々人をはねた経験の方はいらっしゃらないと思うのでその時の話を少し。
独立して花屋を始めて少し経ったときのこと。
軽の箱バンで配達ばかりしてました。
その時も配達の途中で片道1車線の市道で渋滞と言うほどもないけど車も多く、わりとゆっくり走ってました。
右側をタウン〇ースのような窓がガラスでは無く鉄板で遮光された普通車の箱バンとすれ違ったその時、その箱バンのすぐ後から中学生の女の子が走って飛び出てきました。
こちらからすると急に目の前に現れ、ブレーキ踏むも間に合わず。
軽の箱バンのフロントガラスにスローモーションのように女子中学生の顔がへばりついた光景は今でも覚えています。
右を見るとそこには路地があり、女子中学生はそこから出てきたみたいで大きな箱バンの影に隠れた私の車が見えなかった模様。
その車が走り去ったあとをすぐに駆け抜けて道路を横断しようしたらしい。
芸能人が逃げた気持ち分からなくも無い。
ぶつかって、はねたわけで、その時運転席ではその人が生きてるか死んでるかも分からないわけです。
もし死んでたら人殺し。
もう、ムチャクチャ怖いんです。
自身も子供が生まれたばかりだったし、仕事だって軌道に乗ってない。
一瞬で色んなことを考えるわけです。
不謹慎極まりないですが、その考えの中には「逃げようか?」という考えも含まれます。
その考えを振り払い、車を止め様子を見に行ってすぐに救急車を呼びました。
幸い女子中学生は意識があり救急車に乗せ、それまでに呼んでた警察も来ました。
運が良かったと言えば言い方は悪いですが、助かったのはそのすれ違った箱バンの運転手が止まって降りてきてくれたこと。
その運転手は飛び出した女子中学生が路地から出てきたところを見てたわけで、事故の一部始終を確認した人。
飛び出してきてどうしようも無かったことを証言してくれないかとお願いしたら、その方も配達途中で「1件配達に行って戻ってきます。」と仰っていただきました。
約束どおり戻ってきてもらい現場で警察に証言してもらいました。
現場検証を終え最寄りの警察署で事情徴収。
その後、警察に病院を教えてもらいそのまま病院へ向かいました。
ご両親も来ておられ、謝罪。
もういたたまれなくつらい時間です。
自分も娘がいるので気持ちはよく分かる。
ただ、ご両親はあらかた事故の経緯を聞かれてたみたいで怒りを押し殺した感じで受け答えされたました。
その後、女子中学生は歯が数本折れ口周りを手術。
女の子なので傷が気になりましたが私にはどうしようもありません。
保険ですべてまかなったので治療費・慰謝料もよく覚えていません。
本来は必要ないらしいのですが、気になるし申し訳ないので退院されてから保険屋さんに住所を聞いてご自宅までお見舞に行きました。
ご主人は完全に事故の状況を把握されてたようで、「うちの子が悪いのは分かってるけどもう少し注意して欲しかった」と。
ごもっともです。
その後、確かもう一度警察に呼び出しがあったように記憶しています。
一通り書類作成に協力し最後に警察官から「あなたも運が悪かったねぇ」と。
歩行者は交通弱者。
人身事故だし、罰金・免停どうなるんだろう?とその時考えてた私は意味が分からず、ちょっとイラッとして
「どういうことッスか?」と尋ねると警察官は
「いやいや、貴方がたまたまあそこを通ってただけであの状況で飛び出されたら避けよう無いもんね。そういう意味ですよ」と。
「ああ・・まぁ。」と曖昧な返事しかできませんでした。
その後、その事故に対するおとがめは一切無く、罰金も減点もなし。
が、やっぱり相手の女の子のことは気になりましたが、何度も顔見せるのもどうかと思ったし、正直なところ気にはなるけど行く勇気も無かった。
時間が経った今でも、「悪くなかった」と咎められなかったとしても良い気分にはなりません。
交通事故、どっちが良いとか悪いとかじゃ無く、起こさないよう、起こされないよう・・皆さん、ご注意を。