2020.10.05
今年はまだ金木犀の香りを嗅いでいない北九州市小倉北区の勝山公園前にあるフラワー&バルーンギフト専門店 フローラルポートの福田智雪です。
目の前が緑豊かな公園とは言え、創られた公園に中々「金木犀」は植えないもんなのね。
今朝、花市場ではセリ前に「花と鋏の慰霊祭」が行われました。
普段、生きた植物を切り販売する我々の職業ですが花に対する感謝を表し礼を伝える神事です。
鋏も同様。
今年は新型コロナ収束と医療従事者への感謝の祝詞もあげられました。
その後普段どおりのセリ販売が行われ、セリ終了後には新しいWEB卸システムの説明会が行われました。
花屋さんに限らないかもしれませんが、人は新しいことや習慣を変えることを嫌います。
説明会への出席はまばら。
個人的には最近「花の競り」って非常に無駄な時間だと感じてるのでそろそろWEB仕入に移行しようかと思っています。
昔は、花の供給<花の需要という流通だったので、花を花屋さんに平等に流通させるため「競り」と言うシステムが導入されました。
「高い値段でも欲しい人が仕入れられる」
昨今、生産者の高齢化も進み、輸入花の流通も多くなりその図式も必ずしも通年適用されることが無くなりました。
しかも品質の良い花を作る生産者は限られていて、その生産者の花はほぼ生産者の「指し値」という値付けで花屋さんへ流通されます。
しかも早い者勝ち。
一昔前は、競りで値段が底をつき信じられないぐらいの安値で取引されることもありましたが、市場努力、生産の調整などでそれも無くなり今ではWEB取引や前注文で売れなかった花が競りで販売されますがそこにはまだまだ競りに期待している花屋さんが集い取り合いになり超安値で落札されることはまれ。
当店は安売りの店では無く、良い花を適正価格で販売したいと思っています。
安い花より良質の花、しかも時間も短縮されるとあっては多少の手数料や送料には目をつぶりWEB取引に移行しようと考えています。
コロナ禍で仕組みが変わるのが早くなり、それにより一部の人の動きが変わり、世の中の変化、いわゆるアフターコロナがアフターデジタルと共に加速度的に早まりながらやってくるような気がします。