2021.05.10
ドールチェ&ガッバーナの香水で昔の彼女を思い出すという体験ができなくなる事がほぼ確定した、北九州市小倉北区、勝山公園前にあるフラワー&バルーンギフト専門店 フローラルポートの福田智雪です。
資生堂「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」のライセンスを一部解消、12月末で終了
一体どんな香りだったのでしょう・・。
今年の母の日、当店はカーネーションの切り花はほとんど国産品を使いました。
一般的に国産品の方が輸入品より品質が良いものが多く、花も綺麗で花持ちも良い、お値段は多少お高めですが・・。
ただ今年はコロナ禍でブライダル需要が減り国産のカーネーションは作付を減らし減産気味。
輸入もコロナ禍で旅客便が減り旅客便の貨物で運ばれる輸入切り花は流通が減少気味。
加えて外国産地の天候不順もあり流通が読めないと輸入商社からの情報が・・。
と、言うことで北九州や福岡では国産カーネーションが足らず大阪の花市場からカーネーションを仕入れました。
WEBで遠くの市場からでも仕入れられる便利な時代になったものです。
ただ、北九州や福岡に出荷している生産者のことは大体分かりますが、大阪の市場に出荷している生産者のことがほとんど分からない。
仲介している仲卸を通じて良い生産者を教えて貰いその中から複数の生産者のものを仕入れました。
今日、母の日で仕入れたカーネーションで使い物にならなかったヤツを200本くらい処分しました。
(お花がかわいそうとか、そういう感情のお話しではありません・・念のため)
国内の生産者の方にも情報を仕入れ、勉強し、日々アップデートしていいものを生産している生産者もいれば、昔ながらのやり方や手抜きでそこそこのものを生産している生産者もいます。
(せめてその手抜きに悪意がないことを祈りたい。)
また切り花は鮮度が良いに越したことはありませんが、花持ちや花の美しさはそれだけでなく採花してから適切な前処理がされているか?と言う問題もあります。
一方輸入の切り花、今回はカーネーション。
当然母の日の需要に向かって輸入量は増えています。
日本からの技術者派遣やノウハウの蓄積、また輸送のクオリティが上がったことにより花の品質は昔に比べれば驚くほど良くなってきています。
当然、生産方法や前処理も日本のバイヤーがチェックし改善要求を出してる。
昨年は、当店も輸入のカーネーションを使いました。
話は今年のカーネーションに戻って、問題は当店に入荷してから同じ処理をした花の中に良かった花と、使い物にならなかった花が出たこと。
同じカーネーションでも品種特性があるので、片寄った品種だけが悪かったのならその可能性もあるが今回の処分品は品種が多岐にわたる。
と、言うことで消去法で生産地による粗悪品をつかまされた可能性が大きいなと。(生産地別にしておけば良かったけどその余裕がなかった)
因みに、輸入品を使った昨年は品種による花持ちの偏りは出たものの概ねほとんどの花に問題なし。
当店の昨年の処理も今年と同じ処理方法。
結局素性のよく分からない国内の生産者より、教育が徹底した海外産地の方が「安心」できるって事なのかなと。
もちろん日々の仕入れは大量に使うわけではないので国内産地を優先に選びますが、母の日は別。
来年は輸入品も再度検討した方が良いのかもしれません。
お客様にはあまり関係のないことかもしれませんが、業界関係者も結構見ていただいているこのブログ。
一つの意見としていかがかなと書かせて貰いました。